Fender DLX-6

フェンダーの名機である「DLX-6」を紹介します。多くのプレイヤーに愛用され数々の名演を生んだスチールギターです。8弦との違いも含めて詳しく見てみましょう。

下の写真は8弦と6弦の同じ機種を並べてみました。2台並べて見るとよく分かりますが、6弦も8弦も同じボディサイズになっています。ボディの厚さや幅も同じです。弦が6本張っているか8本張っているかの違いだけですから、ヘッド・プレートのペグの数、ナットの溝の数がそれぞれ違います。

ボディサイズが同じなのに弦の数か違うと言う事は、弦間が8弦の方が狭くなります。ナットの溝が狭くなっているのが分かりますね。弦間はそれぞれ6弦→9.5mm、8弦→7.8mmです。

6弦はブリッジまでストレートに弦が張ってありますので、ブリッジ部の弦間も9.5mmです。8弦の弦間はブリッジ部に向けて広がっていますので、ナット部に比べて弦間は広く約9mmになっています。

ブリッジ部のプレートも同じサイズですが、それぞれの弦に合わせてブリッジのサイズ、ピックアップのサイズが異なります。従ってプレートの加工が若干異なります。ネジ穴の位置が少し違うのも分かります。

ブリッジカバーを開けるとピックアップのバランサーがあります。ピックアップはリア・ピックアップが固定で出力されており、フロント・ピックアップのブレンド具合を調整することができます。フロントを混ぜていくと中低音が増して柔らかくマイルドな音質になっていきます。調整の具合は音を聞きながら感覚で合わせていくしかありません。

コントロール部はボリュームとトーンのシンプルなセットになっています。ジャックはテレキャスターと同じタイプです。奥に引っ込んでいるため、L字のケーブルを使う事はできません。

脚は3本です。8弦も6弦も同じ作りになっています。安定感はよくしっかりしています。脚は収縮することができ、最小で約64cm、最大で110cmまで伸ばすことができます。

演奏に関しては、やはり6弦に比べて8弦の方が弦間が広く感じます。どちらが弾きやすい弾きにくいという事は無く、単に8弦は広く感じます。8弦の方が音域が広いので豊かな響きに聞こえますが、通常にハワイアン曲を弾いている分には6弦で十分対応することができます。実際の音は動画を参考にしてみて下さい。

金髪先生

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