スチールギターでハワイアンバンプを弾く １回目
スチールギターでハワイアンバンプを弾く １回目
ハワイアンでのお決まりフレーズ、バンプを弾いてみましょう。定番フレーズなので、丸暗記して、自分のプレイに応用できるようにしておくといいでしょう。
バンプとは？
そもそもバンプとは何か。フレーズに取り掛かる前にバンプの説明を少ししておきましょう。ここでは、ハワイアンで使われるハワイアンバンプについて見てみます。バンプは、曲のイントロや間奏、エンディング等に付ける、お決まりフレーズだと思っておきましょう。それを弾くだけで、ハワイアンらしくなるフレーズとなっています。コード進行だけで作るバンプと単音メロディーを含めてフレーズとして作るバンプがあります。
バンプのコード進行
バンプのコード進行は、主に次の２種類が使われます。
II7 → V7 → I
V7 → I
コード進行は、普通のドミナント終止とダブル・ドミナントからのドミナント終止です。Key＝Cならば「D7 → G7 → C」または「G7 → C」というコード進行になります。どちらのコード進行も２小節に納めることが多く、D7を２拍、G7を２拍、Cを後半１小節弾くパターンになります。G7 → Cの場合はG7を１小節、Cを１小節弾きます。
バンプのコード進行譜面
G7→Cのパターン
こんな風にも弾く
単音フレーズによるバンプ
単音フレーズによるバンプは、多くのパターンがあります。それら全てを覚えておくことはできないので、幾つか得意なパターンを自分のフレーズ・ネタとしてストックしておきます。パターンの多くは、コード進行を元に作られています。コード・トーン＋αのように解釈しておくといいでしょう。バンプのコード進行は前述した２種類が主なものです。これらは２小節に納まる進行なので、単音のフレーズも２小節になります。また、２小節のものを覚えておいた方が、様々な場面で応用の効くものとなります。幾つかフレーズを上げておきますので、自分の気に入ったものを記憶の引き出しにストックしておきましょう。
単音バンプ譜例
このフレーズは、１弦で終わる形になっています。最後の音が、Keyのトニックになることを覚えておくと、移調する時に役立ちます。フレーズそのものと合わせ、終わりの音に注目しておきましょう。
２弦で終わるパターン
これは２弦が終わりの音になっています。２弦は、コードのルート音と同じ音なので、ポジションが解りやいですね。１２フレットはコードCのポジションなので、この位置を他のコード・ポジションにずらせば、他のKeyへの応用がすぐにできます。
２弦で終わるパターン
これも２弦で終わるパターンです。頭２拍は音が重ならないように、右手のブロッキングをうまく使う練習をしておきましょう。
G7→Cのパターン
２コードのパターンです。G7の１～２拍目はスラント・ポジションでバーを構えます。
Keyによって使い分ける
バンプを弾くときは、コード進行のようにKeyに対する相対音とポジションを覚るようにしましょう。どのKeyでも弾けるようにしておくことが大事です。例えば、上の２本メの譜例は、２弦で終わるフレーズになっています。これがKeyのトニックになります。コードを弾くときも同フレットで弾けるのがわかります。この「２弦で終わる＝Keyの音」という所を、フレーズと一緒に覚えておきます。Key=Fならば、最後の音が５フレットになるようにポジションをズラセば、Key=Fのフレーズとして弾くことができます。
Key=Fへ移調。１弦終わりのパターン
１本目の譜例をKey＝Fに変えたフレーズです。１弦13フレットのF音が終わりの音になり、これがKeyの音と同じになります。１弦の音とフレーズの動きを覚えておき、後は平行移動させるだけで全てのKeyを弾けるようにしておきましょう。
Key=Fへ移調。２弦終わりのパターン
３本目の譜例をKey=Fに変えてみました。２弦で終わるパターンですが、２弦はコードのルート音、コード・ポジションと同じ位置なので、解りやすいですね。最後に５フレットをストロークしてコードを入れてもいいでしょう。
バンプを覚えよう
バンプは、曲とは関係なく、２小節のフレーズ・ネタとして覚えておくと良いでしょう。Keyにとらわれず弾けるようにしておくことも大事です。沢山のバンプを覚えておくのは大変なので、2つくらいのパターンを始めに覚えてみましょう。また、これらのものは、譜面を見て弾ける事にあまり意味はありません。しっかり記憶しておき、いつでもすぐに弾けることが大事なことです。覚えましょう。
金髪センセー
