スチールギター チューニング
スチールギターのチューニング
スチールギターのチューニングは、プレイヤーによって様々です。弾く音楽ジャンルによっても使い分けられています。一人で全てのチューニングを弾きこなすことは出来ませんが、2〜3つくらいは弾き分けられると良いでしょう。では、どんなチューニングがあるのでしょうか。
※ここでは、6弦スチールギターのチューニングを取り上げます。
C6チューニング
おそらく、多分、現在日本で最も一般的なチューニングの仕方となっていると思われるチューニングです。多くのプレイヤーによって、弾かれているため、参考となる音源や譜面も多く出されています。一番初めに覚えるチューニングとしても良いと思われます。当サイトで取り上げているのも、大半がこのチューニングになります。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | C | .018 |
3 | A | .022 |
4 | G | .024 |
5 | E | .030 |
6 | C | .036 |
※チューニングによって弦のゲージ(太さ)が異なりますので、参考ゲージを記しておきます。近い太さならば問題ありません。
1弦をG音にするC6です。8弦スチールギターの1〜6弦を取り出したチューニングの仕方です。メロディー・プレイをバリバリ弾いたり、8弦スチールギターへの転身を考える方は覚えておいても良いでしょう。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | G | .012 |
2 | E | .015 |
3 | C | .018 |
4 | A | .022 |
5 | G | .024 |
6 | E | .030 |
C13チューニング
7th系のチューニングです。b7を鳴らしやすいので、カントリー系のジャンルでも多く使われるチューニングです。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | C | .018 |
3 | G | .024 |
4 | Bb | .020 |
5 | D | .034 |
6 | A | .042 |
Dobro オープンDチューニング
Dobroで使われる一般的なDチューニング。ブルース・フィーリングを出したいときには、もってこいです。リゾネーターギター等で弾く時に用いられます。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | D | .017 |
2 | B | .019 |
3 | G | .024 |
4 | D | .034 |
5 | B | .038 |
6 | G | .048 |
オープンAチューニング
オープンDに次いでよく使われるチューニングです。クラシック・カントリー系のサウンドです。Dobroやアコースティック・ギターでも多く弾かれています
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | C# | .017 |
3 | A | .022 |
4 | E | .030 |
5 | C# | .036 |
6 | A | .042 |
Amチューニング
かなり古くから使われていたチューニングです。1〜3弦と4〜6弦がオクターブになるため、ポジションを覚えやすい特徴もあります。ハワイアンやカントリー、または現代的なサウンドにはあまり使われておりません。この先Amチューニングでの演奏が広がる事も無いと思われますので、少々時代の産物的なものなので、これから始める方はこのチューニングを覚える必要は無いでしょう。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | C | .018 |
3 | A | .022 |
4 | E | .030 |
5 | C | .036 |
6 | A | .042 |
E7チューニング
弦楽器の鬼才RoySmeckが使っていた事でお馴染み。ペダル・スチールへの応用も効くチューニングですので、転進を考える方は覚えておくといいでしょう。カントリーでよく使われるKey=EやKey=Aの曲も弾きやすく、7thコードも1ポジションで弾くことが出来ます。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | B | .019 |
3 | G# | .024 |
4 | E | .030 |
5 | D | .034 |
6 | B | .038 |
E13チューニング
カントリーやブルースに限らず、JAZZでも使われるチューニング。II-V-Iのインプロで多くのテイクが演奏されました。E7とC#mが混同していると考えます。
弦 | 音程 | ゲージ |
1 | E | .015 |
2 | C# | .017 |
3 | G# | .024 |
4 | E | .030 |
5 | D | .034 |
6 | B | .038 |
まずはC6チューニングをマスターしましょう。ブルース系を弾くならばオープンDは必須、カントリー系はAチューニング、JAZZ系はE13辺りを第2チューニングとして覚えてみては如何でしょう?チューニングの方法は他にも色々あります。独自のチューニングをあみだしているプレイヤーもいます。一般的なチューニングは、色々なプレイヤーがそのチューニングを弾き試してみて、使いやすいので、残っているものです。まずは、これら一般的なチューニングを2つは使えるように頑張ってみましょう。
金髪センセー