ペダルスチールとボリュームペダル

ペダルスチールとボリュームペダル
Pedal Steel Guitar with Volume Pedal
ペダルスチール・ギターの演奏にはボリューム・ペダルが不可欠になります。ラップ・スチールにはギター本体にボリュームがついているものが殆どですが、ペダルスチールの大半は、ボリュームは付いていなです。仮にボリュームが付いていても、演奏中にコントロールするものではなく、ボリューム操作は全てペダルで行っています。ペダル・スチールに欠かせないボリューム・ペダルについて見てみましょう。

ペダルスチールに使われるボリューム・ペダル
ペダルスチールに使われるボリュームペダルは、通常のギターで使われるものと若干違いがあります。それは、ボリューム・ペダルを設置する場所に違いがあるためです。通常のエレキ・ギターでボリューム・ペダルを使用する際には、ペダルを設置する場所に制限はありません。エフェクター・ボードの中や、ステージ上での足元など、好きな所に置いておけばいいです。しかし、ペダル・スチールはそうはいきません。座って弾いている上、ペダル操作をしなければならないので、足の位置が固定されています。従って、ボリューム・ペダルを置く位置が決まっています。ヴォリュームペダルは右足でこのように操作します。

ペダル・スチールで使用するボリューム・ペダルは、下の写真の位置になります。ボリュームは右足で操作します。右足は、RKLとRKRのレバー操作も平行に行うので、常にレバーの間に足を構えておかなければなりません。よって、下の写真のように、RKLとRKRのレバーの間に設置することになります。

ボリューム・ペダルの構造
このようにボリューム・ペダルを右足に設置すると、ペダル・バーにボリューム・ペダルが接近することが解ると思います。このペダル・バーの位置関係から、通常のエレキギターで多く使われているフロント部分にケーブルを挿すタイプのモノは、ケーブルが邪魔になります。そこで、ペダル・スチール用のボリューム・ペダルは、ケーブルを横から挿す構造になっているのです。ケーブルを横から挿せば、ジャック部分がペダル・ボードの邪魔にならないですね。これがペダル・スチール用のボリューム・ペダルになります。

代表的なボリューム・ペダル
ペダル・スチール・ギターでよく使われているボリューム・ペダルを見てみましょう。スチールギター本体でもお馴染みのメーカー「Sho-Bud」のボリュームペダルは、大きなペダルで軽い操作性、スムーズなボリューム・コントロールができる一品です。ギター本体も名機であることから解るように、とても使いやすいペダルです。写真のタイプは「1IN 1OUT」の標準的なモデルです。

Goodrichのペダルも良く使われております。現行品としても新しいモデルが販売されているので入手しやすいですね。下の写真のモデルは、「1In 2OUT」のModel120です。このような2OUTのモデルは、一つをアンプへの通常アウト、一つをチューナー・アウトとして使用するようになっています。昨今の高性能なチューナーにはTrueBypassの仕様が多いので、直結でもあまり問題はないでしょうが、並列でチューナー・アウトが付いているのも便利ですね。

駆動方式による違い
これらのボリューム・ペダルは、ペダル内にある可変抵抗をペダル操作でコントロールできるようになっています。そして、よりスムーズな操作が求められるペダル・スチールでは、可変抵抗を「紐」で動かすモノが好まれます。昨今の通常のペダルの多くはギヤ式なのですが、紐で動かすことにより、よりスムーズなボリューム操作が出来るわけです。物理的にはギヤ式の方がメンテも少なく長持ちしますし取り扱いも楽です。ギヤ式は、ギヤの位置を変えることで、可変具合を変えることも簡単に出来ますが、紐はそう簡単に変えることはできません。お値段も少し高くなるので、よく考えて選んで下さい。

▲紐で可変抵抗器を動かすタイプ
▲ギヤで動かすタイプ

金髪センセー

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