ギター小ネタドリル vol.21 「ギターを弾いている時の目線」

ギターを弾いている時は何処を見て弾いているでしょう?ライブの時と、レコーディングの時と、練習の時と、もちろんそれぞれの状況によって違ってくることではありますが、大まかな「ズレ」は無いはずです。目線は、ギターの構え方にも影響してきますので、とっても大事な事なんです。ギターを弾いている目線に付いて見てみましょう。

何処を見ている?
まず、皆さんはギターを弾く時、どこを見ているでしょうか?「指板を見ている?」「弦を見ている?」「ピックを見ている?」「押弦している左手を見ている?」
もし、これらに当てはまるようでしたら、目線について見直してみましょう。私はギターを弾いている時は、フィンガー・ボードの縁にある小さなポジション・マークと、左手を全体的にボンヤリ見ています。弦は6弦ぐらいしか見えません。フレットは殆ど見えません。

弦の間隔は、指の感覚で何弦を押さえるのか計っています。実際に何弦を押さえているのかは、音を聴いて判断できるので、目で追う必要はあまり無いということです。間違えないように弦を押さえているのではなく、間違えたら修正すればいい、と考えておくといいかも知れません。正しい弦を追うのではなく、目的の音を追う、結果、正しい弦を押弦しているということになるです。

演奏時の目線をカメラで撮ってみました。大体このような景色を見ていつも演奏をしています。

楽譜は保険
では、楽譜はどうでしょう。見ていないのでしょうか?レコーディングでもライブでも楽譜を置いて演奏しているのを見たことはあると思いますが、あれは、心の保険とでも言いましょうか、楽譜を置いておくことで安心感を得ているだけで、中に書かれている事は、実際には殆ど見ていません。フレーズを覚える練習を沢山して本番では「暗譜」です。

間違いを恐れない
よく「間違えるのが嫌だから、どうしても指や楽譜を見てしまう」という声を聞きます。そこで一つ提案です。間違えても良いじゃないですか。どんなに卓越したテクニックを持ったプレイヤーでも、必ず間違えるものなんです。100%の演奏はいつまで経っても出来ないということは保障しておきます。間違えたら修正ができればいいので、それより、フォームを安定させて、1音でも綺麗に音が鳴るように、自分が弾いている音に意識を向けて弾くようにしてみて下さい。

楽器は耳で弾く
楽器の演奏は、耳でしているとはよく言ったもので、視覚は殆ど使っていないんですね。何弦を押さえて、何弦を弾くのかではなく、どんな音が鳴っているのかに意識が向くようになると、演奏の精度が上がっていきます。出来るだけ早く楽譜やフレットから目を離して、耳で演奏することを心がけてみましょう。

アールジーエス ギタースクール