ギター小ネタドリル vol.30「多重録画を楽しもう」
みなさんこんばんは、ギター講師仲野です。ギター小ネタドリルのお時間です。
本日は一人多重録画を楽しめるアプリを紹介します。
昨今はSNSの日常化により、誰もが気軽に自分の演奏をネットにアップする時代になりました。「1億総発信者時代」なんて言われたりもしていますが、「演奏をネットに公開してリスナーさんと繋がりたい!」「自己満足でもいいから趣味で投稿したい」という動機も様々で、もはや演奏を公開することは特別なことでもなくなりました。
先日の武谷先生のコラムと重なりますが、音楽は「聴くもの」から「観るもの」へと以前から移行しており、コロナの影響により多くの人が映像コンテンツを作ってみようと思い立ち、一気に推し進められた印象があります。
誰も気軽に…とは言っても、やっぱり最初は勇気が必要ですよね。
ましてやギター1本で弾き語りとなると、リスナーさんの目と耳は100%自分に集中します。体に穴が開きそうですね。
それが気持ちいい!っていう人は、是非そのまま突っ走ってもらいたいです。
今日紹介するアプリのは、少しでもリスナーさんに楽しんでもらえるように、「映像もひと工夫したい!」「音も多重録音して色んな音を重ねてみたい!」というシンプル操作で面白い作品に仕上がる優れものです。
もちろん無料!!!
「MIXOUND」(ミックサウンド)
このアプリを使って、サクサクっと多重録画し、動画を作ってみました。
サザン・オールスターズ「TSUNAMI」の一部を弾いてみました。
ご覧ください。
自分ひとりで4つの画面で演奏してます。まぁ右下のは演奏と呼んでいいのかビミョウですが。
なかなか面白そうじゃないですか?
こういうことが、とてもシンプルな操作ですぐにできてしまうんです。
ネットに公開するわけじゃなくても、自分ひとりで楽しんだり、友達に見せたり、ひとりセッションでアドリブ演奏の練習に使ってください。
では、早速このアプリをスマホにインストールしてみましょう。
このアイコンのアプリです。
「REC」を押し録音画面へ進みます。
次の画面で動画のタイトルと、多重録画のレイアウトを選択します。4つ以下のパートを録画するなら一番左のレイアウト。
1人で16パート多重録画してやるぜぇ~!という方は一番右のレイアウトを選択して「Create」を押してください。
4つのレイアウトを選んだ場合、こんな画面に跳びます。それぞれの画面の中央「+」を押すと、カメラが起動し録画待機になります。あとは動画を撮影するときと同じく、録音ボタンを押せばスタートします。
このアプリの便利なところを挙げてみました。
・メトロノームも搭載されているので多重録音でもテンポが安定しやすいです。(イヤホンしながら録画してね)
・何度でも撮り直すことができます。一画面だけの撮り直しもできます。
・画面ごとに音量調整ができるので、あとから聴きやすいバランスに整えることができます。
・画面にエフェクトフィルターをかけることもできるので、アーティスティックな画面にしたりカッコよくできます。
・映像と音声のクォリティを選べます。高音質・高画質にすると、ファイルサイズは大きくなってしまいます。
自分ひとりで多重録音と言っても、人間の演奏と合わせるのはCDと合わせるのとは違い難しさを感じます。
特に自分のリズム感に不安を感じてる方は、「うわ~自分の演奏って合わせにくい」と自ら感じてしまうことになり、いつもよりリズムの練習を多めにやりたくなるでしょう笑
でも自分で気づくってすごく大事なことなんです。
ライブ演奏は勇気いるかもしれませんが、こういうことなら…すぐにできそうに思えましたか?
黙々と練習するよりも、何でも良いから発表する機会や、動画などの「カタチ」に残るものを作るということを目標にしてみると、今までと違った気持ちで楽器と向き合えると思いますよ。
是非トライしてみてください。