ウクレレでクリシェを弾く

ウクレレでクリシェを弾く
クリシェ進行をウクレレで弾いてみましょう。クリシェはコードのルート音が順次下がっていくコード進行です。ポップスやロックでお馴染みのコード進行ですが、ウクレレは低音が鳴らないので、このようなコード進行を弾くには少しコード・フォームを工夫しなければなりません。ハワイアン以外の曲を弾くには、このような工夫が必要になります。

オン・コードの処理
下の譜面のような進行を、どのようなフォームで弾いたらいいでしょう?
一つ注意です。ウクレレでオン・コードを弾くとき、ルート音を必ずしも一番低い音程にする必要はないです。この規則は大前提で考えます。cliche1

キーGのクリシェですね。Gから順にルート音が下降しています。ウクレレは低音が鳴らないから、分母の音を無視してしまいがちですが、このような低音の動きに特徴のあるコード進行では、ルート音を弾かない訳にはいかないでしょう。ベース・ラインを意識して弾くフォームを考えましょう。と言ってもやはり全てのルート音を最低音にもってくるのは至難の業。あくまでベース・ラインを「意識する」事が大事になります。

動きのある音とペダルする音
クリシェ進行は、ベースが順次下がる事が特徴ですが、同時に、ペダルしている音も多く存在しています。前後のコードで同じ音は、”できるだけ”同じポジションで押さえ、動きのある所だけ押えるフレットを変えます。こうする事で、動きのある所だけが強調されて耳につき、聞いている人にクリシェ進行の印象を与える事ができます。実際に、このようなフォームで弾いてみました。

※5線譜はローGで記譜していますが、ハイGでも押弦の仕方は同じです。

cliche2

どうでしょう。ベース・ラインが動いている感じがしたでしょうか?
POINT-1
ペダル出来る音は“できるだけ”同じ弦、同じフレットで押える。

POINT-2
ベース・ラインは、“できるだけ”同じ弦で動かす。

POINT-1を守ると、必然的にPOINT-2を守る事になります。
どの弦でベース・ラインを弾くか、諦めてベースラインを省略するか、コードのフォームをどうするか等、直ぐに解るようになるには、かなりの経験が必要になります。ここでは、ベース音を意識したフォームのみ取り上げていますので、分数コードや、コード・トーンに関する知識がないと、少し難しい話になると思います。分数コード等に関しては、別の記事で解説をしますので、そちらを参考にして下さい。

色々なコード進行を弾いて、コードと友達になって下さい。

金髪センセー

lesson