ウクレレ ローGチューニングについて

ウクレレ ローGチューニングについて
ウクレレには通常のチューニングと、4弦のみチューニングを変える「ローG」と呼ばれるチューニングの仕方があります。ローGチューニングとはどんなものか、どのような用途があるのかを見ていきましょう。

ローGとは?
ウクレレのチューニングは1弦からAECGに合わせます。4弦のG音は3弦より高い音程に合わせます。この4弦が3弦より高い音程になることによって、ウクレレ独特な軽いサウンドが得られるわけです。
しかし、メロディーを弾いたり独奏をしようと思うと、音域の狭さにより、制限が生じます。もう少し音域が広くとれないものか、、、と考えた人が、いっそうの事4弦のG音を1オクターブ下げてチューニングをしてしまおう!と試みた結果、ローGチューニングが生まれました。音程差を確認する譜面をみてみましょう。

oniki3ローGの弦
ローGチューニングをする時は、通常の4弦を張っていたのでは弦が細すぎるので、太い弦を張ります。クラシック・ギターの4弦を張るのが一般的ですが、専用の弦も販売されています。本来ウクレレはローG弦を張るように設計されてはいないので、ナットやブリッジの溝が小さく、ローG用の太い弦がうまく張れない場合もあります。特にソプラノ・ウクレレはそのようなものも多いので、ローGを張る際には楽器屋さん等に相談してみるといいでしょう。

LowGstring
▲4弦にローG弦を張っています。ナイロン弦ではなく、巻き弦になっています。

ローGのフレーズ
では、ローGを張ると、どのようなフレーズを弾く事ができるのでしょう。譜例を用意してみました。ブルースやジャズでよく使われる、トニックへの解決フレーズです。ウクレレの弾き方とは少し違いますが、音域が下に広くなったことで、トニック音へ落とす感じのフレーズを弾く事ができるのが解ると思います。

hikaku
ローGでアレンジ
ローGチューニングで弾く独奏アレンジをしてみました。ポイントは2括弧の4弦のラインですかね。メロディーに対する反進行ですが、このようなフレーズを弾く事ができるのはローGならではと言えるでしょう。実際にローGで弾いてみて下さい。
GreenSleeves

まとめ
ローGチューニングは、ジャズやポップス等を独奏する時に多く使われ、ハワイアンの演奏では殆ど使われる事はありません。現在はウクレレのプレイ・スタイルも多様化しているので、ローGを使った様々な演奏も多く聞きます。セカンド・ウクレレとしてローGチューニングを弾いてみるのも楽しいかと思います。一度トライしてみてはどうでしょう。

金髪センセー

ウクレレ無料体験レッスン受付中→ウクレレ教室
lesson