スチールギターにお薦めエフェクター リバーブ編

スチールギターの音作りにエフェクターは欠かせません。今回は中でも必須アイテムである「リバーブ」について見てみましょう。

スチールギターの音色は、エフェクターをかける事で様々な調整ができます。ライブやレコーディングでエフェクターのかかっていない状態で演奏されることはまずありません。エフェクターのかかっている音がすなわちスチール・ギターの音色なので、日頃からエフェクターをかけた音で練習をしておく事をお薦めします。

スチール・ギターに使われるエフェクターは、エレキ・ギターで使用されるモノと同じです。専用エフェクターもありますが、その種類は多くないので、エレキ・ギター用のエフェクターを使うようにしましょう。エフェクターの種類は沢山ありますので、何を使うと良いのかは難しい話になってしまいます。そこで今回は、スチール・ギターに必ず使うべきエフェクターである「リバーブ」を取り上げます。

リバーブはアンプに内蔵されているスプリング・リバーブを使うこともできます。スチール・ギターを始める際には、必ずリバーブ内蔵のアンプを購入することをお薦めします。音作りを追求していくと、アンプに付いているリバーブでは納得いかなくなってきます。そこでリバーブの様々なパラメータを調整できる専用機を外部エフェクターとして使用するようになってきます。

リバーブは残響効果を付加するエフェクターです。いわゆる「エコー」です。トンネルやお風呂場で声を出すと反響するあれです。残響を加えるのですが、スチール・ギターの音そのものの印象を大きく変える効果があるので、リバーブの種類によって、楽器の音が違って聞こえてくる所がポイントです。リバーブは色々なメーカーから多くの機種が販売されていますので、スチール・ギターで使用して良い感じのリバーブを個人的な見解で紹介したいと思います。

Boss Rv-6

ギター・エフェクターのトップ・ブランドであるBoosのリバーブです。DDシリーズに代表する空間系のエフェクターには定評の高いBossですが、リバーブももちろん高品質な音がします。RV-6は前身であるRV-5から更にブラッシュアップされており、クリアで繊細な音を実現している。

 

T-Rex Room mate

真空管を使用したリバーブ。ルーム・リバーブ限定ですが、多彩なコントロールでエフェクト音を調整できます。真空管を駆動させるため、9Vアダプターでは使用できないのは難点。

Tc flectronic Hall Of Fame

定評の高いtcのラックエフェクターをコンパクトタイプに移植したリバーブ。ラックタイプの良い部分が見事にコンパクトに納まっており、非常に使いやすいモデルになっている。ライブ演奏には特に真価を発揮することでしょう。

Strymon BlueSky

コンパクトタイプとは思えないハイクオリティーなパフォーマンスを備える1台。透き通るような抜けの良い空間を、自然な響きで実現している。文句なしの最高なリバーブです。

YAMAHA SPX990

ラック・タイプのエフェクターは、コンパクト・タイプに比べて、設定の細かさや音の繊細さの面で断然有利です。しかし、やはり大きくなるので、持ち運びには向いていません。また、値段も高価になるので、個人使用の場合はあまり実用的ではないかも知れません。私の使用しているこちらのSPXは、YAMAHAのミキサー等にも内蔵されたマルチ・タイプのラック・エフェクターです。細かな設定が可能で、あらゆる音場をシュミレートする事ができます。音の広がりや繊細さはラックならではの高品質な音がします。YAMAHA以外にもLexiconやTCのラック・タイプは、非常に良い音がしますので、スチール・ギターでの使用にもお薦めです。

アンプ内蔵スプリングリバーブ

最後にアンプ内蔵のスプリング・リバーブを紹介しておきます。これは、エフェクターを搭載したアンプを使用すれば良いです。中にバネが入っているスプリング・リバーブと、デジタル・エフェクターを搭載しているアンプがありますが、できる事ならスプリング・リバーブの方がお薦めです。上の写真のように、アンプ内部にバネが張られたユニットが付いており、フロント・パネルの「Reverb」調整ツマミでかかり具合を調整することができます。長さや深さ等。細かな設定はできないので、実際このバネが響く自然の残響をアンプ内に取り入れて、元音をミックスされてスピーカーから鳴る仕組みになっています。

外部エフェクターにまで手の回らないうちは、この内蔵リバーブで十分対応できます。逆に、内蔵リバーブでも良いので、必ずリバーブをかけた状態で日頃から演奏することが大事です。スチール・ギターの音は、リバーブがかかっていることが前提なので、リバーブのかかっている音で練習しておき、その残響に対してバーの扱いやブロッキングのタイミングを練習しておくべきです。

スチール・ギターにとってリバーブは必須アイテムなので、色々なリバーブを使って、自分の納得いく音色を追求していくようにしてみましょう。

金髪センセー