Peterson Sweetnerでチューニング

楽器にとってチューニングはとても大切な作業です。演奏前には必ずチューニングをしましょう。チューニングにはチューナーを使います。昨今は精度の良いチューナーが安価で販売されていますし、スマホのチューナー・アプリもあり便利になりました。

安価なチューナーが増えても、数万円単位の高価なチューナーも販売されています。では、このような高価なチューナーと普通のチューナーの違いは何なのでしょうか。高級チューナーの機能をスチール・ギターの使用に注目して比較してみましょう。

平均律
ギターのチューニングは、A音を440Hzに合わせ、それを基準とした平均律で各弦の音を合わせています。特別な何かがなければ、通常はこのチューニング法で合わせていれば問題ありません。スチール・ギターのチューニングも通常は440Hzの平均律で合わせていますが、スチール・ギターに特化したチューニングというものがあります。今回はこのスチール・ギターに特化したチューニングというのを検証してみたいと思います。

スチール・ギターに特化したチューニング
平均律というのは、1オクターブの周波数を均等に12分割していますが、自然的な音階というのは均等に12分割されたものではないのです。詳しくは「平均律」や「純正律」に関して調べてみて下さい。スチール・ギターはオープン・チューニングでチューニングしていますし、バーを使って演奏しているので、平均律では純粋なコードの綺麗な響きを得ることは出来ないと言うことです。

とは言え、平均律で不快に感じるような狂いがあるわけではありません。平均律でも綺麗に響くのですが、より良い響きが得られるように、スチール・ギターの楽器特性に合わせたチューニングが考察されているわけですね。

スチール・ギターに特化したチューニング法は、いくつか提唱されているのですが、今回は、PetersonのチューナーにプリセットされているSweetner機能を使ってチューニングしたいと思います。

Sweetner(スイートナー)
Petersonのチューナーに用意されている、スチール・ギターに特化したチューニングはJeff Newman Systemというものを元に設定されています。この機能をPetersonではSweetnerと呼んでいます。今回はこのSweetner機能を使ってスチール・ギターに特化したチューニングをして、平均律でチューニングをしたスチール・ギターと、どのくらい響きに差が出るのかを検証してみましょう。使用するチューナーはPetersonの「Storobo Flip」です。SweetnerのSC6(C6用のチューニング)に設定します。使用するギターはFenderのDLX-8、8弦で1弦をG音にします。下の動画で比較しています。実際に音を聞いてみて下さい。

金髪せんせー

 

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