講師インタビュー「仲野先生」

ギター ギター講師インタビュー

今回は仲野先生にインタビューをお願いしました。仲野先生は、エレキ、アコギをはじめキッズギターコースに精力的に取り組んでいらっしゃいます。「あつまれキッズ!はじめてのギターセミナー」の開催も行っております。今日はキッズコースの事を中心にお話を伺いたいと思います。

RGS:まず簡単に先生から自己紹介をお願いします。

仲野先生:皆さんこんにちは。RGSギター講師の仲野正裕です。講師歴は15年になりました。ビギナーの方には基礎から丁寧に、経験者の方にも要望をしっかりと汲み取りながら確実に上達していけるレッスンを組み立てています。

RGS:先生は最近キッズギターコースを精力的に取り組んでいますね。

仲野先生:以前より小学生の生徒さんは一定数いたのですが、5年ほど前から5歳前後の就学前の子供さんがギターを習いに来ることが増えました。以前までも就学以降の生徒さんのレッスンは行っていたのですが、世の中の時流もあるかと思い、レッスンの対象年齢を思い切って下げて、未就学のお子さんもギターを習う環境を整える取り組みをしています。色々調べてみると小さな子供さんに向けたギターの教則本や入門書というものは存在していないため、こどもピアノやソルフェージュの本を参考に独自のキッズギター・カリキュラムを作ってレッスンを行っています。

RGS:なるほど。子供さん向けの教則本とかないんですね。先生のレッスン経験を活かして、独自のカリキュラムを作られているのは素晴らしい事ですね。私も拝見させて頂きましたが、分かりやすく楽しく音楽に接する事ができるような内容になっていて、子供たちが一生懸命練習している様子が目に浮かびました。昨年下半期には「あつまれキッズ!はじめてのギターセミナー」が行われましたね。セミナーの様子はどうでしたか?

仲野先生:区の後援という後押しもあり、申込段階から大きな反響がありました。参加された子供さんたちは初めて触れるギターに最初は戸惑いながらも、音を鳴らす楽しさ、また弦楽器ならではの難しさも感じながら参加してくれ、全体的に賑やかなセミナーになりました。イベント終了後もしばらく思い思いにギターを鳴らして楽しんでいたり、多くの方が記念撮影をしている姿を見て意義のあるイベントだったなと思いました。

RGS:セミナーは大盛況でしたね。参加された子供たちは賑やかに真剣にギターをかき鳴らしていた様子が、会場の外にも伝わってきていました。緊張した面持ちで来られた子たちも、帰る時にはみんなニコニコ楽しそうだったのが印象的でした。次回は私も一緒に参加したいですね。キッズギター始めるにあたって注意点や親御さんへのアドバイスはありますか?

仲野先生:まず、ギターの購入前に一度相談頂ければと思います。キッズ用ギターの中には極端にチープなものが存在したり当スクールでは扱っていないナイロン弦ギターを購入してしまうケースが過去にありましたので最適なものを紹介させて頂きます。エレキとアコギは音色や材質にこそ違いがあれど、構え方や弾き方はまったく同じですので、どちらから始めても問題ありません。お子様が直感で興味を示したほうを選んで頂いてOKです。
また、ご自宅でお子様が練習をしていると、親御さまは横からアドバイスをしたくなる気持ちになるかもしれませんが、できるだけお子様の様子を見守っていただければと思います。

RGS:横で見ていると手を出してしまいたくなる気持ちは分かりますね。グッと堪えて見守ってあげるのが大事なんですね。これはギターに限らず様々な事に関してもそうなのかも知れませんね。現在既にギターを始めている子供たちに向けて何かアドバイスはありますか?

仲野先生:レッスンでは子供さんでも耳にしたことがある有名な童謡を中心に練習曲をチョイスしていますので、特別この曲やギタリストの作品を聴いてほしいという要望はありませんが、普段見るアニメや映画の曲でも構わないので「音楽そのもの」に興味を持って頂けると良いなと思います。親御さんにはそういった時間や機会を多く与えてあげて欲しいというのが希望です。普段から音楽を一緒に聴いたり、アニメを見ながら歌ったりでもいいです。子供自身で気軽に音楽を聴くことの出来る環境を作ってあげられるといいと思います。

 

RGS:何より音楽が好きになることが一番ですね。今は身近に音楽が沢山ありますので、何でも興味のある曲を沢山聞いてもらいたいですね。「子供が家で練習してくれない」と親御さんから言われることがあるのですが、先生から何かアドバイスをお願いします。

仲野先生:できるだけ練習のハードルを下げてあげることが大切です。5分でも触ればえらいねと褒めてあげたり、カラフルな色鉛筆を使って音符を覚えたりと、楽器を触らなくてもできる練習や、簡単な宿題も用意しています。最初のうちはなかなか練習してくれないなと思っても、ある時を境にやってくれるようになったりしますので長い目で見てあげてください。

RGS:「長い目」が大事ですね。急に練習に熱心になることとかあって、びっくりすることもありますよね。何があったのか分からないけど、何かのキッカケが生まれる事もあるのでしょうから、親御さんもじっくり取り組んであげることが必要なのかもしれませんね。先生はその点いつも優しく子供達に接してくれていますものね。子供たちのお話を良く聞いている様子も教室で見られます。先生がレッスンで気を付けている点はどんなことでしょう?

仲野先生:子供さんひとりひとりとの対話を心がけてます。話すスピードやテンションなどもできるだけ合わせるようにしています。子供さんにとって最初は知らない大人が目の前にいる状況ですので、どうしても緊張してしまいがちですが、日常のことや学校のことを少しずつ話すうちに、自分から色んなことを話してくれるようになります。先生や親御さんから「練習しなさい」と言われなくとも、自発的にやりたくなるようなレッスン内容や目標の設定になるよう心がけています。

RGS:なるほど。やはり対話は大事ですね。子供さんたちもそれぞれ個性がありますし、色々考えていますからね。いやー勉強になります。

子供さんに向けてのレッスンは、大人に向けてのレッスンとは違ったケアも多くあると思います。独自のレッスン・カリキュラムや、対話の時間等、色々工夫をなされて取り組まれているようですね。ご苦労も多いかと思いますが、未来の才能を伸ばす有意義な活動だと思いますので、これからもよろしくお願いします。もっとお話を伺いたいところですが、お時間の都合もありますので、今回はこの辺りで。仲野正裕先生でした。ありがとうございました。

アールジーエス・ギタースクール

« »