ギター小ネタドリル vol.29「映像と音楽」

皆さん、こんにちは!ギター講師の武谷です!

本日は、「映像と音楽」というテーマで、コロナ禍での音楽との関わり方、また、新しい楽しみ方をご紹介しようと思います。緊急事態宣言は解除されましたが、この自粛ムードは長引くことが予測されています。個人的にも、元の生活に戻るにはそれなりの時間がかかる、もしくは完全に元には戻らない可能性もあると考えています。仕方のないことですが、今なおライブハウスなど多くの人が集まり音楽を演奏また、鑑賞する施設は自粛を続けざるを得ない状況となっています。そんな中で、多くのミュージシャンはリスナーに安全に音楽を届け、楽しんでもらう道を模索しています。我々講師陣も同様に、生徒さん達に安全に音楽、またレッスンを楽しんでもらう道を模索しています。生徒さん達も、がらっと周囲の環境が変わる中で戸惑いもあると思いますが、自分達が音楽を楽しんで続けられる新しい道を探してみてほしいと思います。

我々、ギター講師は、皆さんに音楽の素晴らしさを伝えることが使命ですので、本日はコロナ禍での新しい音楽との関わり方、楽しみ方を提案してみたいと思います。4,5月の自粛期間中で、私自身が試してみた方法をご紹介しますので、是非参考にしてみてください。音楽を楽しむ方法は無限にあると思います。皆さん自身が、音楽の楽しみ方を自分なりに考えていただく契機になれば幸いです。


★映像と音楽

映像と音楽は非常に相性がいいと思います。今回、自分でいろいろと動画を作成する中で、再認識いたしました。うまく映像を使えば、音楽のイメージをさらに膨らませることができます。伝えたいことがある程度明確にあれば、映像をそれに合わせて上手く撮ることで、観ていただける方々にイメージが伝わりやすくなります。音楽のみを聴いていただくよりも、伝えられる情報が圧倒的に多くなるのです。もちろん情報が多ければ多いほど良いというわけではありませんが、それが映像の強みであると言えます。また、人間は情報の約80%を視覚から得ているといわれています。従って、そのものから受け取るイメージというのは、ヴィジュアル的な面に大きく左右されるのです。このあたりを考えながら動画を作成してみると楽しいです。私自身も始めたばかりでかなりの素人ですが、今後いろいろ試しながら、しっかりと自分のイメージを映像と音楽を使って、リスナーの方々に伝えられるようになりたいなと思っています。


●自分だけの演奏動画を作成してみましょう!!

https://youtu.be/xV_-6GPRdhQ

アコースティック・ギターによるソロ演奏です。ブルーグラスという音楽ジャンルの持つ、牧歌的な雰囲気と、アコースティック・ギターのもつ爽やかで、温かみのある感じを表現したいと思って、晴れた日の公園で撮影してみました。リアルタイムで録音することで、小鳥のさえずりなどをあえて入れてみたのもこだわりポイントです。ビデオカメラだけで撮影してもいいですが、オーディオインターフェースとマイクを使うとそこそこいい音で録れます。ビデオカメラに直接繋げられるようなインターフェースがあると手軽で便利です。

外で撮影してみてわかったことは、太陽光はやっぱり非常に明るいので、照明が要らないということ。また、草や木など自然のものは、常に動き変化しているので、それだけで動きが出て観ていて飽きにくいということです。屋内で撮ると背景に動きが出ないので、動きを出そうと思うと、映像を編集するか、被写体が動き回るかしないといけませんが、屋外はその手間がないのがいいですね。

 

●リモートであれば大人数でセッションも出来ます!!

https://youtu.be/vPXKJmZAOvA

私の所属するブルーグラス・バンドの演奏です。今回は4人で演奏してみました。この動画を作るのは結構手間がかかりますが、コロナ禍で自宅にいながらもバンドメンバーと共同作業が出来るので楽しいです。この動画は、まずテンポを決めて、各メンバーに音だけ録音して送ってもらい、各々の音を合わせてミックスし、音源を先に仕上げます。その後、その音源に合わせて、各メンバーが演奏を撮影し、その映像を編集してつなぎ合わせました。音源のミックス作業や、音源と映像を同期させたり、映像を編集する作業は慣れていないとなかなか難しいかもしれませんが、これが出来ると皆で楽しめます。

動画を作成したら、友達や家族にシェアして、一緒に観たりすると楽しいです。いろいろと意見を聞いて、次回作の参考にしてみましょう。

 


●ライブが出来る方はライブ配信も楽しいですよ!!

https://youtu.be/clSPpCdMPRA

5・16(土)に行ったライブ配信の様子です。ライブ配信では、実際の生演奏と動画配信をミックスして行いました。ライブが出来る方は、ライブ配信をしてみると楽しいと思います。限定公開といって、URLを送った相手だけが観れる様な設定も出来るので、友達や家族だけに発表することも出来ます。不特定多数に見られる事に抵抗がある方でも気軽に出来るので、コロナ禍においてはとてもいい発表の仕方だと思います。ライブ配信の良いところは、気軽にライブの案内が出来るところです。通常のライブでは、ライブハウスに来ていただかないといけないので、遠方の方などは誘いにくいですが、ライブ配信ならオンラインなので気軽に案内を出せます。また、リアルタイムで観れなくても、後から見返すことができるので「その時間に観れなくてもあとで観てください~。」というような案内も出来ます。個人的には通常のライブより敷居が低く、演奏者もハードルが低いので、生徒の皆さんに是非挑戦してもらいたい方法だと思っています。

どうでしたでしょうか??皆さんの、今後の音楽活動の参考になれば幸いです。しかし、音楽を楽しむ方法はまだまだあると思います。皆さんも新しい方法が見つかったら、是非教えてくださいね!笑)お待ちしています!

ギター講師 武谷健