ギター小ネタドリル vol.26「コード・カッティングのキレを磨こう!16ビート編」

みなさん、こんにちは。RGSギター教室、講師の仲野です。

本日はコード・カッティングのエクササイズその2です。
前回8ビート編で解説したポイントをしっかりと身につけてから挑んでください。
右手は軽くスピーディに、左手は力の入れるタイミングと抜くタイミングをタイトに切り替えるということになります。

今回は開放弦のコード進行の場合は、どのようにブラッシングすれば良いか、ということにも触れます。
アコギを弾いている人は開放弦の使用頻度が多いので、是非身につけましょう。


【Ex-1】
まずはシンプルなパターンで両手の動きを確認します。
エクササイズと言えど無機質な演奏になってしまわないように、自粛要請期間限定コラム、Vol.12「強弱をつけてストロークしよう」を参照して強弱もつけてみましょう。

コードはCとGしか使っていません。1小節目は8分ウラでブラッシングにします。キッチリ16分音符2発ともブラッシングにしましょう。
2小節目は8分オモテがブラッシングになります。瞬時にパターンを切り替えるので、脳から命令をしっかり左手に送ってください。3~4小節目は一見難しそうに見えますが、3音+3音+2音で区切って見ると、パターンが掴みやすいかと思います。動画をよく見ながらストローク・パターンを守って弾いてください。

【Ex-2】
続いては循環コード進行です。すべての小節で同じリズム・パターンなので、まずはパターンを把握しつつコード進行を覚えましょう。2小節ウラで一瞬鳴らすコードと、その前後を確実にブラッシングする辺りが課題になります。Gmaj7は余弦のミュートも確実に行いたいところ。Gmaj7やC#m7(♭5)のように、非バレー・コードと、バレー・コードが混在したコード進行なので、左手フォームをスムーズに切り替えましょう。先にコードをスムーズに押さえる練習を積んでおいてください。

 

【Ex-3】
最後はEx-2とまったく同じリズム・パターンですが、すべてロー・コードにしてみました。開放弦を使ったコードの場合、左手の力を抜いただけでは、開放弦を止めることができません。綺麗にすべての弦をミュートするには、右手の側面を使いすべての弦を覆うように触れたままストロークすることで、ブラッシングと同等のサウンドが得られます。左手はムリにミュートを意識したフォームは考えず、そのまま次のコードへ向かってOK。ミュートは完全に右手に任せてしまいましょう。


角度をつけたカメラアングルで右手だけにフォーカスしてみましょう。右手側面を触れながらストロークをします。1~6弦まで漏れなくミュートすることが重要です。手首は大きく触れないので、親指を大きく振ってストロークします。これによりどんなテンポでも確実にブラッシングを作り出すことができるでしょう。