自粛要請期間限定コラム Vol.9「フィンガリングの練習 ひとつひとつの音をしっかり伸ばして演奏しよう」

みなさんこんにちは。RGSギター教室、ギター講師の仲野です。

期間限定コラム、Vol.9「ひとつひとつの音をしっかり伸ばして演奏しよう」

 今回はフィンガリング(左手)の講座です。フレーズ、リフ、ギター・ソロなど、単音弾きの際のワンポイント・アドバイスをお届けします。これを日頃から意識して練習するだけで、あなたの左手は無駄のないスムーズな動きができるようになり、演奏が格段に綺麗に聴こえるでしょう。それでは練習用エクササイズの譜面や動画も交えて説明します。


【ひとつひとつの音を、しっかりと伸ばして繋ごう。】
 フレーズを弾くときに特に意識してもらいたいポイントは、ひとつひとつの音をしっかりと伸ばしてから次の音に繋ぐことです。特にビギナーのうちは気持ちの焦りから、すぐに次の指を動かす動作に移ってしまい、ひとつひとつの音がとても短くなってしまう傾向があります。離したくなる指を我慢し、ギリギリまで音を引きつけてから次の音に繋げることで、音と音に隙間がなくなり、滑らかに聴こえるようになります。

 練習用のエクササイズを用意しました。シンプルなコード進行と4分音符のフレーズです。
毎日、朝晩5分ずつでも良いのでやってみましょう。

 始めはとてもゆっくりとしたスピードで構いません。動画をよく見て指を動かす順番を確認し、離れそうになる指を我慢しながら押弦していく意識を強く持ち練習してください。
 動画では左手への負担が最も少ない合理的なフォームで弾いています。フィンガリングの動きを最小限に抑えることはとても重要ですので、何度も見て自分の指と照らし合わせ、近づけていきましょう。

 続いてエクササイズの解説です。フィンガリングの練習ですので、指定どおりの指使いで練習しましょう。
 1小節目コードCでは3弦5f(中指)から4弦5f(人差指)の動きがやや難しいでしょう。離れたくなる中指をぐっと我慢して、人差指を斜めに伸ばし5弦5fを押さえると同時に中指が離れてください。
 3小節目コードGでは、左手全体をわずかに移動させながらフィンガリングすることになります(手の大きい人なら移動させなくても押さえられるかも)。ここもひとつひとつの音をギリギリまで伸ばしつつ、左手全体を素早くズラしながらフィンガリングしましょう。

 カラオケも用意しました。最初がノーマル・テンポ、次にスロー・テンポのカラオケが流れますので、練習に活用してください。

 長い音や短い音、様々な長さの音が組み合わされてフレーズやメロディが作られています。正確なリズムで演奏するということは、それらをしっかりと区別して弾き分けるということです。まずは4分音符を4分音符の分だけ伸ばして、スムーズに音を繋ぐ練習から始めてみましょう。

RGSギター教室 ギター講師 仲野正裕

 

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