自粛要請期間限定コラム Vol.12 「強弱をつけてストロークしよう」

みなさんこんにちは。RGSギター教室、ギター講師の仲野です。

自粛要請期間限定コラム、Vol.12「右手の練習 強弱をつけてストロークしよう」。

 今回はストローク(右手)の講座です。軽快な16ビート・ストロークを弾く上で是非とも意識してもらいたいポイントは「強弱をつけてストローク」することです。
 強弱は音楽にとって、そして楽器の演奏にとって、非常に大切な要素。強弱のない演奏だと、たとえ正確なリズムで弾いていたとしても、味気なく機械的な演奏に聴こえてしまいます。

 強弱をつけることがどれほど大切かということ、そして具体的な方法を、今回もエクササイズを通じて説明します。

 シンプルなコード進行と一般的な16ビート・ストロークのエクササイズです。
 ストロークに「>」アクセント記号がついています。この部分だけピンポイントに強く弾くことにより、ギター単体でもノリを感じることができる演奏になります。
 
 注意してもらいたいのが、強く弾くと言っても、思いっきり弾くわけではないということです。
 右腕や手首はあくまでもリラックス状態を保ち、アクセント部分だけピックを深めに当て、それ以外の部分を浅く当てるのがポイントです。
 アクセント部分では、ピックをほんのわずかだけ強く握ります。本当にわずかな力加減で充分です。

 お手本プレイをご覧ください。

 先ほど説明したとおり、アクセント以外の部分をソフトに弾く、つまりピックを浅く当てています。それによりアクセントは思いっきり強く弾かなくても充分に音量差が生まれますので、結果的にしっかりと強弱のついた演奏に聴こえます。

 もうひとつ、アクセント以外をソフトに弾く・・・と言っても、右手の振りが遅くなってしまってはいけません。手首のスナップを使い、あくまでもスピーディなストロークを繰り返すことが絶対です。
 動画をよく見てもらうと、ソフトに弾いてる部分は「必ずしもすべての弦を鳴らしているわけではない」ことに気づくでしょう。低音弦を中心に3本くらいの弦だけ鳴らせば、聴感上「ソフト」に聴こえます。逆にアクセント部分はしっかりすべての弦を鳴らしましょう。

 手首のスナップ、ストロークのスピード、ピックを握る力加減、ピックを当てる深さ、鳴らす弦の数など…気をつけるべきポイントはたくさんあります。それらをひとつひとつ意識して練習してコントロールできるようになったとき、自分でも心地よく感じるストロークで演奏できるようになっているはずです。頑張りましょう!

RGSギター教室 ギター講師 仲野正裕

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