自粛要請期間特別コラム vol.14 「耳コピのススメ」

みなさんこんにちは。RGSギター教室、ギター講師の仲野です。

RGSギター教室では現在、オンライン・レッスンの導入を検討し準備を進めております。みなさんも色々な不安を抱えながら生活をしているかと思います。首都封鎖なんて言葉も飛び交う中、生徒様のご要望に出来る限りお応えすべく柔軟に対応していきたいと思いますので、しばしお待ちください。


自粛要請期間限定コラム Vol.14 「耳コピのススメ」

皆さん耳コピ(みみこぴ)ってご存知ですか?
言葉だけは知っているという方が多いかなと思います。

CDやYouTubeで聴く音楽を、楽譜を見ずに「耳で音を拾って覚えていく」作業のことです。

「なんか難しそう…」
「自分はまだまだそんなレベルじゃないから…」

そう思ってる生徒さんにこそ、トライしてもらいたい耳コピ。

ギターを習い始めて、楽譜を見ながら数曲弾けるようになった頃。
もちろん楽譜を正しく読めるようになることは重要なことです。
先のコラムでも書いてあったとおり。

しかし本来、音楽は「耳」でするもの。
楽譜はその道しるべに過ぎず、最終的に音程やリズムをキッチリと合わせる役割は、耳ですることになります。
そしてギターという楽器は、ドラムやベースや他の楽器の上に「乗っかる」ことが多いので、
目からの情報だけに頼り過ぎると、リズムや音程のミスに気づくことができなくなってしまいます。
楽譜を正しく読めるようになったら、次は楽譜を読まずとも、音程やリズムを鋭く感じることができる耳を育てるようにしてみてください。

そこでとても有効なのが「耳コピ」。

難しく考えなくて良いです。
専門的な知識を知らなくてもできます。

楽曲の一部分、例えばイントロのメロディとか、歌のメロディでも良し。
できれば鼻歌歌えるくらい聴き馴染みのある曲や、好きな曲がいいですね。

「最初の1つめの音程」をギターの指板上でがんばって音を探してみてください。
最初の1つめの音が見つかったら、次はできるだけポジションを動かさない範囲で他の音も探してみてください。
狭いポジションの中で、メロディを弾くことが出来たら、何度も何度も繰り返し弾いて練習してください。


コード進行を耳コピすることにもトライしてみましょう。
今はコード・サイトもありますので、大体の曲のコード進行は調べることが出来てしまいます。
でもコード・サイトは「答え合わせ」に使用しましょう。
まぁ…最初の一つめくらいは、サイトを見てもいいですので(笑)
2つめ以降のコードは、自分の耳で拾ってみましょう。
今までレッスンで習ったメジャー・コードとマイナー・コードを思い出してください。
メジャーは明るい響き。マイナーは暗い響き。

2つめのコードはどう聴こえますか?明るいですか、暗いですか?

暗そうだからマイナー!
仮説を立てて、知ってるマイナー・コードを片っ端から当てはめてみましょう。
これかな?これっぽいかも!というコードを見つけたら、
コード・サイトで答え合わせしてみてください。
全然違った・・・なんてこともよくあります笑


先生に聞いてみてもいいです。
「耳コピしてみたんですけど、これで合ってますか?」
先生たちは耳コピのプロでもあります。
すぐに正解を答えてくれますし、間違っていた場合は、なぜ間違ってしまったのかまで解説してくれるでしょう。


苦労しながら耳コピするトライ&エラーを繰り返してやっていると、
ものすごいスピードで耳が成長していきます。あと指先も。

・メジャー・コードとマイナー・コードの響きをすぐに聴き分けられるようになった。
・音程やリズムを外してしまった時に自分で気づけるようになった。
・左手の指がよく動くようになってきた。
・半音差、全音差など「音程差の感覚」が鋭くなってきた。
・コード進行になんとなく「パターン」というものが存在してることを薄々感じてきた。


最後の「コード進行にはパターンがあるんじゃ?」まで気づくことができると
耳コピのスピードと精度はグンと上がります。自分で次のコードを予測しながら探すことができるからです。

そしてそのとおり、コード進行にはパターンというものが存在します。

今日はここまで笑 つづきはレッスンで。


みなさんもコロナ疲れに陥らないように、楽しみや趣味を確保する時間もしっかりと作って、毎日過ごしてください。