ウクレレ セーハを押さえる

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コードを押さえる練習で、必ず当たる壁がセーハ。かなり難しいテクニックですね。セーハの押さえ方を考察してみましょう。

withanthセーハとは
セーハは、指1本で複数の弦を同時に押さえる事を言います。バレーと呼ばれることもあります。どちらも同じ意味です。セーハやバレーを使った押さえ方をするコードをバレー・コードとよびます。セーハ・コードとはあまり呼びません。セーハは、複数の弦を押さえる事なので、押さえる弦の数は2本〜4本までです。弦の数が違っても、押弦する方法は同じです。

triolianセーハを押さえる指
セーハを押さえる指は、人差指、中指、薬指のどれかになります。ウクレレではセーハを小指で押さえる事はありません。最もよく使われるのは、人差指によるセーハです。ここでも、人差指セーハを中心に説明します。

ukeshado何故セーハが必要?
ウクレレの弦は4本です。押弦のできる指は、人、中、薬、小の4本なので、複数の弦を1本の指で同時に押さえる必要があるのでしょうか?
セーハは、同一フレットの異なる弦を同時に押さえる時に、指の動きがスムーズになるようにする為に使います。まるっきりセーハを使わなくても押弦できるのでしょうが、セーハを使った方が明らかに運指が楽なのです。慣れると、できるだけセーハで押さえたくなるくらいです。特にハイ・ポジションのプレイは、フレット間隔が狭いのでセーハを使ったほうが楽です。セーハはウクレレを弾くにあたって、どうしても必要なテクニックなので、しっかりマスターしておきましょう。

D7

withhaibセーハを押さえる時の構え
セーハを押さえる時に大事なポイントは、左手がネックに刺さる角度です。押弦する人差指の角度が悪いとしっかり押さえる事ができません。指の角度をしっかり構える為には、手首の角度が大事になります。手首の角度に逆らって指の角度を変える事は、身体に負担がかかります。自然な角度で指をしっかり押さえられるようにするために、手首の角度をしっかり見直してみましょう。以下、セーハを押えるポイントをico_num5a_1ico_num5a_10にまとめています。手首、腕、指の角度に注意しながらフォームを作ってみましょう。

uke2左手の角度
ico_num5a_1まずは、左手の裏から見た所を確認しましょう。セーハを押さえる時は、親指をネックの半分より下に構え、親指でネックを下から支えるようになります。親指の位置が高いと、うまくネックを支えられないので注意しておきましょう。

親指の位置に注意しましょう。ネックを下から支えるように下部に位置しています。

ico_num5a_2次に確認するのは、ネックと身体の距離です。指板を覗きこむように構えていると、ネックを身体に近い位置に引き寄せてしまいます。ネックと身体の距離は、上から見た時に写真のような隙間が作られる事を意識していおきましょう。このくらいネックが離れていると、左手にも余裕が生まれ、角度の調整がしやすくなります。

構えを上から見た時、ネック、身体、左腕にそれぞれ隙間がある

ico_num5a_3セーハの指を外した時、ネックと指の角度に注目してみましょう。指先がヘッド側を指している角度が理想的です。この状態から指の付け根を折りたたんでセーハを押さえます。指先がヘッド側を向かないようなら、ico_num5a_1から手首の角度を見なおしてみましょう。

指の角度、ネック上から見て、指先がヘッド側を向く

ukebanjoセーハを押さえる人差指
ico_num5a_4人差指は前項3から、指の付け根を折りたたむようにして、フレットに対して平行に指が構えられるようにします。押さえるフレットに出来るだけ近い位置に人差指を置くと、少ない力で弦を押さえることができます。4本の弦全てに均一に力が入るように、平行に構える事を忘れずに。

フレットに対して人差指を平行に構える

ico_num5a_5人差指でセーハの構えをした時に、親指は人差指の真裏に位置するようにします。演奏中、ポジションを変えて人差指が動くこともあります。その時は親指も同時に動かして、常に人差指の真裏に親指があるようにしましょう。慣れないうちは、押弦に意識がいき親指の動きが悪くなり、移動の末この位置関係が崩れることがあります。親指の位置は常に意識しておくといいでしょう。

ネック上から見た、親指と人差指の位置関係

ico_num5a_6人差指が実際に弦を押さえているのは、指の親指側の側面です。指板面に対して斜めに指が傾くように押弦することになります。押弦していない中指〜小指の指先はヘッド側を指しています。中指側の側面に力が入るのは間違いです。ico_num5a_1に戻って、左手の角度から確認しましょう。

uke3shad左手の手首
ico_num5a_7左手首の角度も大事です。手首は下に落とすように構えます。手首が上に反り返らないように注意しましょう。押弦が出来ないと、手首を手前に引き寄せてしまう事があります。弦をフレットに押さえようと意識して、手前に引っ張ってしまうのですね。これでは、余計に力が入らなくなり押さえられなくなります。押弦がしづらい時は、手首を前に押し出すようにしましょう。手首を前に押し出すことで指先に力を加える事ができるようになります。

手首を落として前に押し出すように構える

pineappl人差指の力点
ico_num5a_8人差指は4本の弦を同時に押さえることが出来るように練習しておきましょう。2本、3本のセーハもあるのですが、4本押弦できれば全て応用で弾くことができます。4本弦のセーハは2弦と3弦の中間辺りに力が入るようにします。関節に弦がかかると力が入らないので、第一関節がこの2、3弦の中間に位置するように構えます。

2、3弦の中間に力が入るようにする

ico_num5a_9人差指に入る力は、第一関節に集中するようにします。慣れないと指先に力が入ってしまい、第一関節が”山”になってしまう事があります。関節が反るように構えるのが理想ですが、そのためには指先に力が入ってはいけません。

悪い例。このように第一関節に力が入り、指が山にならないように

ico_num5a_10人差指の指先はネックの上に飛び出すぎないように注意しましょう。指の長さや大きさには個人差があると思いますが、第一関節を2、3弦の中間に位置していると、指先はそれ程ネックから飛びでないと思います。指先が丁度4弦を捉えられる位の位置になっていることがベストです。

悪い例。人差指の指先は飛び出ないでね。

polychroセーハ以外の指
セーハ以外の指も少しだけ確認をしておきましょう。最も分かりやすいD7コードを押さえてみます。人差指のセーハに加えて中指で1弦を押弦します。中指は人差指に寄りかかるように構えます。指の付け根を閉じて、関節を曲げて、人差指に寄りかかります。2本の指が離れ離れにならないようにしましょう。

D7 中指は人差指によりかかるように押える

セーハを押さえるには、左手の角度、指の角度が大事です。そのコツを掴めば押さえられます。角度や力の入る位置に意識をおいて練習してみて下さい。
セーハは、コードを押さえる上でかなり難しいテクニックになります。これが出来ずに挫折する話もよく聞きます。要するに、難しいもんなんです。いきなり出来たりしないですので、ゆっくり練習して下さい。慣れている人は、「こんなの簡単だよー」と言うんですが、直ぐには綺麗な音が鳴らないですから、大丈夫です。気長に練習しましょう。

金髪センセー

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