スチールギターのコード 中級編

スチール・ギターのコード 中級編
スチール・ギターでコードを弾きます。スチール・ギターは、メロディーを弾くプレイと、バッキングを弾くプレイ、主に2つの弾き方があります。バッキングを弾く場合は、コードを弾くとことになりますが、バーを使って押弦しているため、ギターのように自由にどんなコードでも弾ける訳ではありません。スチール・ギターのコード・フォームについてみてみましょう。

スチール・ギターのコード・フォーム
バーを同フレットで構えると、鳴らすことのできる和音に限りがあります。コードを自由に扱う為に、スラント・ポジションでの和音をマスターしましょう。スラント・ポジションでのコードを練習する際、ポイントは、1フレット間でのスラントだけに絞って練習すること。これだけで多くのコードを弾く事が出来る上、難易度、覚える事が格段に少なく済むので取り組みやすいです。間違ってもリバース・ポジションや、ティップ・ポジションと開放弦を組み合わせたコード等使わないようにしましょう。これらのフォームを使うコードは殆ど必要ないです。

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▲スラント・ポジションを使ったフォーム。コードは1フレット間のフォームで覚える。

メジャー・コードのポジション1
まず初めに、メジャー・コードのフォームを覚えましょう。スラント・ポジションで和音を弾く場合、2本弦を使ったハーモニーを基本フォームとして弾き、これら2音のハーモニーを連結させて弾きます。Cコードの2音は以下のダイアグラムに記したポジションになります。他にもポジションはありますが、まずはこれだけです。初級編のフォームと合わせ、これだけで70%位のモノは弾けます。沢山のフォームを覚える必要はありません。頻度の多いフォームを徹底的に練習しましょう。

メジャーポジション1
▲メジャー・コードのフォーム1。3弦がルート音、2弦が3度の2和音になります。

メジャー・コードのポジション2
次にもう一つのメジャー・コードのフォームです。2、3弦を使う事に変わりはありません。これは、スラント・ポジションでもないです。Cコードは7フレットの2、3弦になります。ポジションも少しずつ覚えていきましょう。ポジション1と合わせて二つ同時に覚えると良いでしょう。

▲メジャー・コードのフォーム2。3弦が3度、2弦が5度の2和音になります。
▲メジャー・コードのフォーム2。3弦が3度、2弦が5度の2和音になります。

メジャー・コードの連結
メジャー・コードを転回させる例をCコードでやってみましょう。Cコードは「CEG」の3音で構成されています。各音がトップ・ノートになる転回が3パターンある事になります。これをそれぞれ2和音で弾きます。これらのポジションを連続で弾くと、コードを転回させながら弾いている事になります。

メジャーコード連結
▲3つの転回系を繋げて連続で弾いてみます。

7thコードのポジション
7thコードはどのようなポジションになるか見てみましょう。7thコードは4和音になるため、組み合わせがメジャー・コードより多くなります。もちろんメジャー・コードのトライアドも含まれているため、各メジャー・コードのポジションを使うことも出来ます。ここでは、7thらしい響きを得る事ができる「7th」を入れるポジションを見てみましょう。ずばり以下に記したポジションをまず覚えましょう。

7thポジション1
▲7thコードのフォーム。メジャー・コードのポジション1から、弦を1本飛ばして4弦と2弦でのフォームになります。2弦が3度、4弦が7thです。G7の場合11フレットと10フレットになる。

7thコードの連結
7thコードはドミナント機能を持っており、トニックへ終止したがっています。よって、目的となるトニックコードに対して働きやすいポジションを覚える必要があります。このポジションは目的のコードの1フレット下から解決しやすいポジションであることが以下の譜例を弾くと解るでしょう。この流れを1セットとして覚えておくと実用性があって良いでしょう。コードを練習する際、この様に繋がりを常に意識しておく事が大事です。コードは曲の中において「進行」することで存在していると考えておきましょう。単体のコード・フォームをいくつ覚えても使えません。流れを意識しておく事が大事です。

7thコード連結
▲7thコードからメジャー・コードへ終止する例。1連の流れとして覚えておく事が大事です。

その他の7thコード
以下のようなポジションも7thコードとして使う事ができます。特に3rdと7thは6フレット上げると、同じフォームでひっくり返ります。これらは余裕が出来てきたら覚えればいいです。

▲2和音で弾く7thコードのフォーム
▲2和音で弾く7thコードのフォーム。どちらもG7のフォームです。

このように、スチール・ギターのコードは2和音を転回させて連結することで弾く事ができます。バーを使う事で押弦できるフォームに限りがあるため、このように弾くわけです。ここで取り上げたポジションを各コードに対応させて、よく使うKeyの3コードが瞬時に解るように練習しておきましょう。

→スチールギターのコード 初級編
→ハーモニーの練習 1回目
→ハーモニーの練習 2回目

金髪せんせー

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