ギター小ネタドリル vol.28「梅雨時期のギター管理」

アールジーエスギタースクールでは、6月より対面レッスンを再開しておりますす。グループ・レッスン等の一部のレッスンはまだ再開できていないコースもありますが、除菌や換気などの対策も取ってレッスンを行っております。

コロナも怖いですが、この時期にギターにとって大敵となるのは、ズバリ「湿気」です。ギターは「木」で出来ていますので、湿気の多いこの時期、保管の管理が悪いと、ギターが湿気を多く吸い音色への影響の他、ネックの反り、接着の剥がれ等、様々な障害を引き起こす可能性があります。ではギターの保管や湿気の管理はどうしたらいいでしょう。

ギターに最適な湿度と温度は、温度25度、湿度50%といわれております。ビンテージ楽器を取り扱う楽器店等は、湿度と温度の管理を厳重にしておりますが、自宅でこれらを管理することは非常に難しいですね。では、自宅で出来る管理を考えてみましょう。

まず、湿気の多い窓付近には置かないようにしましょう。皆さんはギターを頻繁に練習で使いますから、押入れに入れたままにしていたり、屋外の倉庫に入れたままにしているような事はないと思います。それでも、窓辺は湿気が多かったり、日差しが強く温度が高くなったりする可能性もあるので、できるだけ避けておきましょう。

RGSギター教室のAstは、湿気の多い時期には24時間除湿機をフル回転させて湿度と温度を保っています。除湿機やエアコンを使うのも良いですけど、やはり電気代は結構かかりますので、現実的には難しいですね。

ギターのケースに湿度調整材を入れておく。これは実際に出来る対策としてとても良いと思います。写真のような楽器専用の除湿剤も販売しています。

楽器用の除湿剤が入手しづらいようなら、押し入れ用の普通の除湿剤でも良いでしょう。梅雨のこの時期を乗り切るだけなら、充分ですので使ってみて下さい。

上写真のようなハード・ケースがない方でも、ソフト・ケースに入れるだけでも効果はあります。出し入れは少し面倒ですけど、梅雨の時期だけでもケアしてみましょう。

ギターは大事に管理できれば、長く使うことができます。良い状態が保たれていれば、良い音がします。また、大事にケアすることで愛着もわき、練習も沢山したくなる事でしょう。楽器のケアに関しての詳細は、また、レッスンの時に先生に聞いてみて下さい。

アールジーエス ギタースクール