ギター小ネタドリル vol.25「カントリー・ブルースを弾いてみよう」

皆さん、こんにちは!ギター講師の武谷です!

本日のギター小ネタドリルのテーマは「カントリー・ブルース」です。RGSギター教室では、通常のエレキ、アコギコースとは別にブルースに特化したブルース・コースを開講しております。このコースでは、エレキでもアコギでもブルースの曲を取り上げながら、ブルースの弾き方に焦点をあててレッスンを展開しています。その中でも今日は、特に人気の高いアコギを使った伝統的な「カントリー・ブルース」の弾き方をご紹介します!


「カントリー・ブルース」とは??
厳密な定義はありませんが、一般的にアコースティック・ギターを用いた弾き語りスタイルのブルースのことを「カントリー・ブルース」と呼びます。従って、カントリー・ブルースのプレイヤーはそのほとんどがソロ・プレイヤーです。ブルースはアコースティック・ギターと非常に相性が良いジャンルなので、ブルースが誕生してからは多くのプレイヤーが弾き語りをし、名演を残してきました。

伝説のブルースマン「ロバート・ジョンソン」
その中でも、特に有名なのが伝説のブルースマンと言われる「ロバート・ジョンソン」です。カントリーブルースだけでなく、ブルース全般において最も有名なブルースマンとされ、ブルースの神様との異名もあります。今日のモダン・ブルースやロックの基盤を作ったといわれ、歴史的に非常に重要なミュージシャンです。本日は、そんな神様的存在の「ロバートジョンソン」のスタイルを参考にしたフレーズを弾いてみましょう。簡単にアレンジしていますので、気軽な気持ちでトライしてみてください!

EX-1

ウォーミング・アップ・エクササイズです。カントリー・ブルースでは、ベース音とメロディーやオブリガードを奏でる高音部が区別され、その2つのラインが同時平行で進んでいくのが特徴です。1、3、4小節目では6弦開放音、2小節目では5弦開放音がベース音です。ここでは、メロディとなるのは1弦開放音となります。

EX-2

ベース・ラインがブルース特有の”ボトム・リフ”と呼ばれるリフになったパターンです。このリフはロバートジョンソンが多用したことで有名です。ここでは、6,5弦または5,4弦の2本の弦をまとめて親指でピッキングするのがポイントです。低音弦はブリッジ・ミュートをかけると歯切れの良い感じになります。

EX-3

EX-2のメロディ部分を動かしてみました。ブルースではこのようなシンコペーション(フレーズのアクセントを弱拍に置き、通常とは違ったリズムのノリを生み出す手法)が多用されるのも特徴の一つです。メロディー部分が複雑になった分、親指でのリズム・キープをしっかり意識してプレイしましょう。

EX-4

ロバートジョンソン風のEブルースです。高音部がさらに複雑な動きになりました。4小節目のハンマリング・オンは人差し指で行いますが、その際、左手のフォームが一瞬Eコードになるのがポイントです。1弦の開放音を残しながら、左手は2拍目で元の状態に戻ります。


皆さん、上手く弾けましたでしょうか?EX-4などはしっかり弾ければ、お手軽にブルージーな雰囲気に浸れますね。音楽は聴くのもやるのもストレス解消になりますから、自粛期間中は積極的に音楽漬けになりましょう!
それでは、本日も練習頑張ってください!!

RGS 武谷健