ペダルスチール チェンジャーで音程が変わる仕組み PushPull

ペダルスチール

guitar7ペダルスチール チェンジャーで音程が変わる仕組み 2回目 「PushPull」

ペダルスチールは特定の弦だけ音程を変える事ができます。では、どのように音程が変えているのか、その仕組みをみてみましょう。仕組みを理解することで、チューニングやセッティングを自分でする事ができるようになります。楽器を演奏する上で、楽器の仕組みを知ることはとても大事なことです。ここでは、ペダルやレバー操作によるチェンジャーの基本的な仕組みを見てみましょう。

※ペダルスチールのチャンジャーには、幾つかの方式があります。ここでは、PushPull方式について解説していきます

guitar2「PushPull方式」
ペダルスチールには、弦1本に付き1つのコマが付いています。ストラトのようなエレキギターと同様に、弦の数だけコマが付いており、各コマをかえして弦が張られています。通常ラップスチールには各弦のコマはなく、1本のバー上のサドルに全ての弦が乗っています。従って、単独の弦を調整する事はできませんが、ペダルスチールは全ての弦に単独でコマが割り当てられているので、各弦を独立して調整する事ができます。

「PushPull」のコマは、2連構造になっており、1本の弦に対するコマは、2つのコマが、1組になっています。下の写真を見てみると、コマが2つになっているのが解ると思います。これが、「PushPull」のコマです。

guitar2PushPullのコマ
コマは可動式になっています。2つのコマのうち、1つが音程を上げるコマ、もう1つが音程を下げるコマです。具体的には、弦の乗っている方が音程を上げるコマ、もう一方は音程を下げるために、弦の乗っているコマを動かす為のコマです。音程を下げる時は、一方のコマの動作により、もう一方のコマが動かされているということです。具体的な動作について見てみましょう。

guitar2ペダル操作により音程を上げる
弦の乗っているコマは単独で動かすことができます。ペダルやレバーの操作により、シャフトを引張る事でコマを引張り音程を上げる事ができます。これは、他の「AllPull」や「PullRelease」方式のコマと同じ原理で動いています。ペダル操作をすることで、コマに取り付けられたシャフトが引張られ、コマが傾き、弦はボールエンドによりコマに固定されているので、弦は右側に引張られて音程が上がります。音程の調整は「どの位可変させるか」ではなく、「可変したものがどの位戻るか」をネジで調整することになります。従って、ペダルを踏んだ状態で(音程が上がった状態)で、ペグによるチューニングを行ない、ペダルを戻した状態(開放弦)では、コマにあてがわれたネジを使ってチューニングをします。初段の調整、チューニングの仕方は別頁で詳しく解説しています。

guitar2ペダル操作により音程を下げる
どのチェンジャーの方式でも、音程を上げる動作はほぼ同じで、音程を下げる動作によって方式が別けられています。「PushPull」で音程を下げる動作は、ペダル操作によってシャフトでコマを押すことにより一方のコマを動かし、そのコマによって弦の乗っているコマを動作させることで音程を変化させています。シャフトでコマを「押す」という動作は他のチェンジャーには見られない独特なものになり、ペダル操作で押すという感覚がダイレクトに音程につながることになります。音程変化の調整は、Pull用のコマに独立して付けられたネジによって行ないます。ネジを調整することで、コマの稼動範囲を調整して、音程を合わせます。

「PushPull」は複雑な構造をしているので、チューニングや調整は他の方式に比べて難しく繊細なものになります。むやみに自分でやらずに、専門のテクニックに任せるようにした方が良いでしょう。しかし、チェンジャーの動きや構造を理解しておくことは、楽器を弾く上でも、とても大事なことになります。基本的な原理をしっかり覚えておきましょう。

金髪せんせー

lessonスチールギター・レッスン開講中

steel3スチールギターの楽譜。ご購入はこちらから→Webショップ ダウンロード楽譜
pedalsteelペダルスチールの事もっと知りたい→ペダルスチールの記事はこちら
→ペダルスチールについて
→チェンジャーで音程が変わる仕組み「PullRelease」
→チェンジャーで音程が変わる仕組み「AllPull」

«