ブルーグラスで使われる楽器

ギター ブルーグラス

ブルーグラスで使われる楽器

ブルーグラスを、使われている楽器から見てみましょう。使われる楽器はその音楽のキャラクターを決める重要な要素となります。楽器を知ることで音楽を知ることにも繋がっていきます。では、ブルーグラスで使われる楽器を見てみましょう。


バンジョー


バンジョーには4弦と5弦がありますが、ブルーグラスでは「5弦バンジョー」が使われます。バンジョーは奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人系移民が、故郷を懐かしんで作った楽器とされています。太鼓に弦を張ったような構造をしており、弦の音がボディーに反響し、とても大きな音を鳴らすことができます。ボディーの裏にはリゾネーターと呼ばれる反響板が付けられたものとオープンになっているものがあり、リゾネーター付きの方がより大きな音が鳴り、楽器の重量が増します。右手にはサムピックとフィンガーピックを付けて3フィンガーで弾く高速ピッキングが特徴となります。5弦は3弦の1オクターブ上のG音にチューニングし、このG音をコードとは関係なく弾く事がバンジョーフレーズの特徴にもなっています。ブルーグラスにKey=Gの曲が多いのも、この5弦のG音があるためです。


マンドリン


マンドリンはボディーの形状によって2種類に大別されています。ブルーグラスでは、ボディー裏がフラットな構造をしたフラット・マンドリンが使われます。8弦の4コースであり、ヴァイオリンと同じEADG(1弦→4弦)にチューニングされます。ブルーグラスの父であるビル・モンローがプレイしていた事もあり、ブルーグラスには欠かせない楽器の一つになっています。ボディーに渦巻きのあるf型とティアドロップ型のa型があり、A型の方がソフトな音質になる特徴があります。ブルーグラスでは、ビル・モンローを始めとした多くのプレーヤーが、シャープで音の抜けるF型のボディーを好んで使用しています。マンドリン用の細身のピックを使って弾き、コードストロークはもとより、高速ピッキングによるリード・プレイもプレイされます。


フィドル


フィドルとはヴァイオリンの事であり、カントリーやブルーグラスでプレイされるヴァイオリンの事をこう呼んでいます。弦は金属弦が張られており、ナイロンやガット弦を張るヴァイオリンに比べ硬く大きな音量を得ることができます。より速く細かいフレーズを大胆に弾く事ができるように、専用のフィドルはテールピースや指板の角度、弦高等がヴァイオリンとは異なるセッティングになっているのが特徴です。伴奏、リードとも使われ、存在感のあるフレーズを弾く事ができます。


ギター


アコースティックギターもブルーグラスで主に使われる楽器の一つです。ギターは元々コードストロークをするリズム伴奏楽器としての役割だけをしていましたが、ドク・ワトソンやクラレンス・ホワイトらによって、リード楽器としても使われるようになっていった経緯があります。ブルーグラスで使われるギターは、豊かな響きと繊細な線を持つMartinD-45等よりアタック音がソリッドでコードストロークの響きに合うMartinD-28等が良く使われています。コードストロークが主な役割であったため、リードを響かせるより、リズムを際立たせる方が音楽に合っていたのだろうと思われます。高速ピッキングによるリード・プレイも多く弾かれ、バンジョーやマンドリンに引けを取らない名演も多くあります。


ベース


ベースはウッド・ベースが主に使われます。アコースティック楽器にこだわるブルーグラスでは、エレクトリック・ベースはほとんど使用されません。パーカッション系のリズム楽器を持たないブルーグラスでは、ウッド・ベースがリズムの軸となっています。ブルーグラス・バンドでのウッド・ベースは、ソロ・プレイが少なく、ひたすら2ビートでリズム・キープを行うのが一般的です。バンドに厚みと奥行きを与え、バンドの根幹を支える重要な役割を果たしています。


リゾネーター・ギター


ドブロをはじめとするリゾネーターギターをスライドバーでプレイするスタイルで主に使われています。カントリーやブルースでも使われるギターのためか、ブルージーなフレーズを得意とし、演奏の方法からコードストロークを弾く事はあまりないです。オープンチューニングで弾く独特なコードワークが特徴です。ブルーグラス・バンドにおいて、中核を担うギター、マンドリン、バンジョーなどに比べると、使用される頻度は少ない楽器ですが、非常に個性の強い楽器であり、リゾネーター・ギターを使ったアレンジは独特の世界観を持っています。また、リゾネーター・ギターによる速弾きを得意とするプレイヤーも数多く存在し、リード楽器としても非常に魅力的です。


まとめ
このように、ブルーグラスは弦楽器を中心とした弦楽バンドで演奏されています。上記の楽器がブルーグラスで主に使われる楽器ですが、これらの楽器を全て使わなければならないわけではないです。基本的にバンドのリズム感、ノリといった要素を決定付けているのは、ギターとマンドリンです。小気味よく2、4拍目に挿入されるマンドリンのカットと、ベース・ランニングを伴ったギターのコード・ストロークが合わさりブルーグラスの世界観が形成されます。ギターとマンドリンのどちらかを欠いたバンドも存在しますが、ブルーグラスの世界では少数派でしょう。ギター、マンドリンに次いで欠かせない楽器がバンジョーです。バンジョーがバンドに加わることにより、一気にバンド全体のスピード感が増し、サウンドが賑やかになるのです。また、バンジョーはボーカルに次いでバンド全体をリードするフロントマンの役割を果たすことが多く、それゆえに、バンジョーのサウンドが一般的なブルーグラスのイメージを形成してきたと言っても過言ではないでしょう。バンジョーを3フィンガーで弾くサウンドからは「これぞブルーグラス」といった印象を受けます。バンジョーは、単体で最もブルーグラスらしさを持った楽器であると言えるのではないでしょうか。また、これらの楽器は全てアコースティックで演奏され、エレキサウンドが持ち込まれないこともブルーグラスの特徴にもなっています。ブルーグラスの事に少しでも興味を持って貰えればと思います。

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