スチールギター 8弦、10弦について

スチールギター

guitarスチールギターのチューニング 8弦、10弦についてguitar

スチールギターの弦は6本弦が基本スタイルですが、演奏の幅を広げるために、8弦、10弦と、弦の数が多い機種も多くあります。8弦や10弦のスチールギターは、6弦のスチールギターと比べてどんな違いがあるのか、また、これから弦を増やしてみたいと考えたとき、どのようにチューニングをしたらいいか。その辺りを詳しく見てみましょう。

guitar58弦のスチールギター
多弦への第一歩として8弦のスチールギターを見てみましょう。8弦のスチールギターは、6弦のスチールギターに弦を2本足した形をしています。6弦部分のチューニングはC6に合わせます。これに加えて、1弦の更に上に弦を足したり、6弦の更に下に弦を足したりして、8弦にしています。6弦部分はいままで通り弾けばよく、更に音域が広がることになります。視覚的にはかなり弦の本数が増えたように感じ、何弦が何処にあるのか解るようになるには、そこそこ慣れが必要でしょう。上下どこに何本弦を足すかは、どんな演奏をしたいか、どんな和音の響きを鳴らしたいかによって変わってきます。では、具体的にその違いを見てみます。

▲8弦のスチールギターです。

guitar51弦の上に弦を足す
1弦の上に更に高い音の弦を張る方法は、G音にチューニングした弦を1本だけ張ります。高音弦が1本足されることで、メロディーやフィルを弾く際に音域が高音部に広がって弾きやすくなります。高音弦は1本だけ足し、低音弦も更に1本足して低音部の音域を増やします。低音弦はA音にチューニングするのが一般的です。1弦の上に2本弦を追加する事はありません。上下に弦1本足す事により、バランスよく音域が広がります。メロディーとコード・プレイを満遍なく弾く場合や、独奏、ソロ、フィル等をバリバリ弾くスタイルに向いています。特にメロディーを重視する弾き方をする人は、この方法がお勧めです。

音程 C6
1弦 G
2弦 E E
3弦 C C
4弦 A A
5弦 G G
6弦 E E
7弦 C C
8弦 A

guitar36弦の下に弦を足す
低音弦を足す場合は、6弦の下に7弦、8弦を2本追加します。低音弦を足す場合は、チューニングの仕方が幾つかあります。一般的なのがC6の1~4弦を1オクターブ下げたものを対にする方法です。G弦とA弦を足すことになります。チューニングのパターンが高音部と同じなので、弦の音程が捉えやすくなりますね。今まで通りの演奏にプラス低音の広がりを加えたい時や、10弦への移行を更に考えているようならこのチューニングがいいでしょう。

7弦をBb音にするチューニングは、7thコードの響きを手軽に得る事ができます。通常、バーを1ポジションに固定した状態では、7thコードのコード・トーンを全て弾く事はできないC6チューニングですが、7弦に7thを配置することで、7thコードを鳴らす事ができます。こうする事で、メジャーコード、マイナーコード、7thコードの全てが、1ポジションのバーで弾く事ができます。コード・プレイに特化する事ができ、バンド内でド伴奏を多く弾くような方はこの方法がお勧めです。

8弦に6弦の更に1オクターブ下のC弦を張る。まるでベースのような重厚な低音を得る事ができます。かなり広い音域をカバーしているため、独奏で弾く場合や、小編成のバンドでプレイするような方にお奨めです。キメで弾く8弦の低音は、かなりインパクトのある音になります。通常スチールギターでは、これ以上低い音にチューニングする事はありません。一般的に考えることのできる範囲で、最も低い音を鳴らすのが、このC音の8弦です。

guitar8弦スチール・ギターの特徴
C6チューニングでの8弦スチールギターは、6弦のスチールギターに弦を2本足しています。6弦の延長で弾く事ができる上、音域が広がる事で演奏の幅が広がります。音域が広がる事により、バーの動きを少なく、豊かな響きを得ることができると言うことです。1弦より更に高い音を足すと、メロディー・プレイに特化し、6弦より更に低い弦を足すと、コード・プレイに特化すると思っておけばいいでしょう。ここでは、C6チューニングだけを取り上げていますが、E9th、B7th等のチューニングで8弦を弾く事もあります。しかし、Amチューニング、Aメジャー・チューニング等を8弦に発展させることはあまり無いでしょう。8弦への移行を考えている方は、予めC6チューニングで練習する事をお奨めします。


▲10弦のスチール・ギターです。

guitar610弦のスチール・ギター
10弦のスチール・ギターは、8弦のチューニングに更に2本の弦を足しています。基本となる8弦のチューニングは6弦のチューニングから1弦の上に更に弦を足すパターンです。6弦のチューニングから、7弦、8弦を低音弦を足す3パターンからは発展しません。チューニングは以下のようになります。

音程 C6
1弦 G
2弦 E E
3弦 C C
4弦 A A
5弦 G G
6弦 E E
7弦 C C
8弦 A
9弦 F
10弦 C

6弦のC6チューニングより、1弦を高音弦に足し、8弦を低音弦に1本足した8弦のチューニングに、更に、低音弦を2本足していますね。高音弦側を主に弾くメロディープレイにも対応し、かつ、低音弦が充実しているので、コード・プレイも広く対応できる事が解ると思います。通常のギターよりはるかに広い音域をカバーしているので、どんなプレイ・スタイルにも対応できます。また、このチューニングは、JimmyCrawfordやBuddyEmmons等のペダル・スチール奏者にも愛用されたチューニング方法ですので、ペダルへの移行を考えるならば、このチューニングをセレクトすると良いでしょう。

guitar10弦スチール・ギターの特徴
10弦のスチールギターは、メロディー・プレイ、コード・プレイともどちらにも特化しているオールマイティーなチューニングです。8弦スチールの幾つかのパターンを全て取り入れたようなチューニングになっています。ペダル操作を加えると更に演奏の幅が広がります。ただ、実際の演奏において、ここまで多弦がどうしても必要になることは少ないかもしれません。ペダル・スチールへの移行をしないのであれば、8弦でも充分多彩なプレイをすることができます。ラップ・スチールC6チューニングにおいては、8弦まで弾ければ、ほぼほぼ問題ないでしょう。ペダル・スチールを弾いて更なるプレイを目指すのであれば10弦を練習すると良いでしょう。

金髪センセー

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